マウスピース矯正(インビザライン)とは、透明で薄いマウスピースを装着して歯を少しずつ動かす目立たない矯正治療です。金属のワイヤーを使用しないため、金属アレルギーの心配もありません。また、口を開けたときに矯正装置が目立たないため、周りの人に知られることなく矯正できる可能性もあります。年間100万人程度の人が利用しており、症例数は1,000万件を超えています。
このような方におすすめしています
- 目立つワイヤーを使いたくない
- 矯正していることを周りの人に知られたくない
- 矯正治療中も好きなものを食べたい
- 痛みを抑えて矯正したい
- 通院回数を減らしたい
- 就活に合わせて目立たない装置で歯並びを整えたい
マウスピース型矯正装置のメリット
- 薄くて目立たない
- 歯磨きや食事の際は取り外せるので衛生的
- 歯にかかる力が弱いため痛みが少ない
- ワイヤー矯正と比べてむし歯のリスクが低い
- 事前に歯の動き方をシミュレーションできる
- ワイヤー矯正よりも通院回数が少ない
マウスピース型矯正装置のデメリット
- マウスピースの装着時間を守る必要がある
- 治療期間がワイヤー矯正よりも少しだけ長い
- 一時的にワイヤーを使用する場合がある
マウスピース型矯正装置とワイヤー矯正の比較
マウスピース矯正 | ワイヤー矯正 | |
---|---|---|
治療方法 | ・透明で薄いマウスピースを約10日ごとに交換 ・通院頻度は1~3ヶ月に1回 |
・固定式の装置を歯に装着する ・通院頻度は3~4週間に1回 |
見た目 | 透明で薄いため口を開けたときに目立たない | ワイヤーとブラケットは歯の色に近いものを使用するが、口を開けたときにどうしても目立つ |
使用感 | ・表面が柔らかいため装着時の違和感が少ない ・簡単に取り外しできる |
・装置が頬に触れて違和感が生じやすい ・装置は取り外しできないため歯磨きの方法を工夫する必要がある |
痛み | マウスピース1個あたりの歯の移動量が少ないため痛みも少ない | 強い力を歯にかけるため痛みが比較的強い |
マウスピース矯正(インビザライン)の約束事
- マウスピースは1日20時間以上装着し、交換日数は歯科医師の指示に従う
- 食事や歯磨きの際はマウスピースを取り外す
- マウスピースは夕食後に交換する
- 必要に応じて歯面にアタッチメントという突起物を取り付ける
- 噛み合わせの調節を目的にエラスティックゴムを使用することがある
- 歯を少しだけ削ってスペースを確保する場合がある
- 部分的にワイヤーを使用する場合がある
- マウスピースは歯ブラシで磨いて専用の洗浄剤を使用する
マウスピース矯正(インビザライン)の治療の進め方
1無料相談
マウスピース矯正を適用できるかどうかを確認するために、まずは歯並びの状態を確認いたします。その際に、治療法や費用、治療期間などの概要をご説明いたします。この段階で、治療を受けるかどうか判断いただく必要はありませんので、ご自宅でゆっくりとお考えください。
2精密検査
レントゲン撮影や口腔内・お顔の写真撮影などを行います。
3治療計画のご案内
検査結果をもとに治療計画をご提案いたします。治療法や各種注意点などについて再度ご説明いたしますので、ご不明点はお気軽にご質問ください。
4歯並びの精密検査
3D口腔内スキャナー「iTero」で口内をスキャンし、歯型データを取得します。
5マウスピースの制作
歯型データをもとに治療計画のシミュレーションを行います。その後、詳しい治療期間や歯の動かし方などについてご説明し、ご納得いただいてから治療を開始いたします。マウスピースの製作にかかる期間は約10日です。
6治療開始
マウスピース矯正を開始します。歯面へのアタッチメントの装着、上下顎の間へのゴムの装着などを必要に応じて行います。マウスピースは1週間から10日に1回のペースで交換してください。
7定期チェック
2ヶ月に1回程度ご来院いただき、歯の動き具合を確認します。最初にアタッチメントやゴムを装着していなくても、定期チェックで歯の動き具合が悪いことがわかった場合は、途中から装着を開始することもあります。
8治療完了
治療期間の終了後、歯が予定どおりに動いているかどうかを確認します。予定通りに動いていない場合は、再度シミュレーションをしたうえでマウスピース矯正を行います。
9定期チェック・メンテナンス
歯の後戻りを防ぐために、リテーナーという装置で保定します。2ヶ月に1回のペースでチェック・メンテナンスに通っていただきます。
よくある質問
インビザラインで矯正治療できない症状はありますか?
インビザラインはワイヤー矯正よりも適用できる症例が少ないものの、以前よりは適用範囲が広くなっています。ただし、外科手術を併用する矯正治療は、制度の関係でマウスピース矯正を行うことができません。
歯を抜かずに矯正できますか?
歯を抜くかどうかは、歯を動かす先に十分なスペースがあるかどうかで決まります。そのため、インビザラインであれば歯を抜く必要がない・抜かなければならないといったものではありません。抜歯の必要性についてはお口の中を詳しく調べて判断いたしますので、まずはお気軽にご相談ください。
マウスピースの治療期間はどれぐらいですか?
歯の移動量が大きくなればなるほどに治療期間が長くなる傾向があります。ただし、個人差が大きいため、歯並びを詳しく調べなければ判断できません。また、予想以上に治療期間がかかるケースもあります。
インビザライン公認ファカルティ
当院には、インビザライン治療の技術と矯正治療の実績、知識をインビザライン・ジャパン社から認められた矯正歯科医「クリニカルスピーカー」が在籍しています。インビザラインは日々進歩しているため、常に最新の情報を収集し、研鑽を積むことが重要です。インビザライン矯正を検討されている方は、当院までお気軽にご相談ください。
医療法人プライムオルソ 理事長 久保田 衛
インビザライン公認ファカルティ
経歴
- 平成5年
- 東北大学理学部生物学科卒業
- 平成5年
- 東北大学歯学部入学
- 平成11年
- 東北大学歯学部卒業
- 平成11年
- 東北大学歯学部矯正科入局
- 平成15年
- 東北大学大学院歯学研究科博士課程修了
- 平成16年
- 東北大学歯学研究科助教
- 平成19年
- くぼた矯正歯科クリニック開業
- 平成27年
- プティサストラ大学非常勤講師
- 平成28年
- 宇都宮プライム矯正歯科開院
- 平成29年
- プティサストラ大学臨床教授
- 平成29年
- インビザライン公認クリニカルスピーカー
- 平成30年
- インビザライン社公認ファカルティー
所属・認定・資格等
- 日本矯正歯科学会
- 成人矯正歯科学会
- 東北矯正歯科学会
- World Federation of Orthodontics member
- European Aligner Society
- インビザライン社公認ファカルティー
- インビザライン ダイヤモンドプロバイダー
インビザライン治療に関する治療技術と矯正治療に対する実績と知識を認められ、インビザライン製造メーカーであるインビザライン・ジャパン社から直接依頼を受けて公式に情報発言をおこなうことのできる矯正医のことをクリニカルスピーカーといいます。
インビザライン治療をおこなっている矯正医に対して適切な治療を習得できるよう臨床指導や講演をおこないます。
2020年8月現在、日本のクリニカルスピーカーのうち15名がInvisalign Facultyとしてインビザライン・ジャパン社より認定され、当院の久保田院長もその一人として国内外でインビザライン矯正に関するの講演および臨床指導を行っております。
インビザラインの革新は実際に治療し、さらに最新の情報を収集し、研鑽を積み重ねることでのみ達成されるものです。今後もより精度の高い治療を提供すべく、日々努力を重ねて参ります。